らんま1/2は最終回までドタバタ劇を貫いた
らんま1/2はなんといってもキャラクターの数がが多く、しかもそれぞれがかなり強い個性をもっているというのが魅力の1つだと思う。そんなキャラクターたちが集まったら当然のごとくまとまりのないドタバタ劇となるが、この作品も例にもれない。この始終落ち着かない感じがわくわくして私は好きだったが、苦手な人もいたではないだろうか。
さて、そんなドタバタコメディー路線でも、数回に渡って強敵が現れてシリアスに戦う物語の山になる部分が配置されていた。勿論最終回に向けた物語の終盤でも強敵が現れた。
激しい戦闘の後の大団円とあって、今までの山がそうであったように、それなりに真面目に締めて終わりで、もう本当に続きが見られなくなってしまうのか…としみじみ思っていた。
しかし、その予想はいい意味で裏切られた。最後までキャラクターが入り乱れて、結局この話は収まるところに収まったのか?と思わせる終わりだった。それは、1つの長い物語としては、決定的なオチをつけることを避けたようにも思うが、この作品らしいドタバタを貫いた結果ではないだろうか。