一言感想
自分達の弱さと無力さに打ちひしがれながらも進もうとする巻
面白いところ。
1巻は一つのエピソード毎に話が完結していましたが、2巻からは話の核心部分が動き出し、物語が本格的になってきます。重要なキャラも次々と出てきてどんどん面白くなってきます。
好きなところ。
強敵や、黒幕らしき存在も出てきて伏線がどんどん張られるようになってきますが、それだけでなくひとつひとつのエピソードも丁寧に描いてくれているのが良いと思います。主人公達だけでなく他の登場人物のエピソードも語られてくるので世界が広がってきます。
好きなキャラ。
豪腕の錬金術師アレックス・ルイ・アームストロング少佐が面白いです。白い口ひげの筋肉隆々の大男で、殴って錬金術を使うというパワー系のキャラです。少佐というだけあってかなり強く強敵とも互角に戦いますが、涙もろく暑苦しいほど熱いキャラなのがすごく面白いです。
好きなエピソード。
指名手配犯スカーに襲われた時のエピソードが好きです。幼い少女を助けられず、自分達の無力さに打ちひしがれていた時、国家錬金術師に恨みを持ち殺して回っているスカーという男に出会ってしまいます。圧倒的強さに追い詰められた兄弟でしたが、軍隊が救助に来てなんとか助かりました。その時自らの命を犠牲に自分を助けようとしたエドにアルが怒るシーンがとても感動しました。
おすすめ。
物語りが大きく動き出すので目が離せなくなります。シリアスなシーンも増え重厚な話が好きな人にはお勧めです。
その他。
巻末の4コマ漫画や、カバー裏のネタイラストも面白いので隅々まで読んでみるといいと思います。