金色のガッシュベル その最終回について☆
雷句誠氏の漫画、金色のガッシュベルの最終回について、書かせていただきます。本作はサンデーで連載されていた少年向けの漫画で、若干子供向けの印象も受けやすい作品ですが、登場キャラクターのインパクトやストーリーの面白さから、今なお高い人気を誇る作品です。最終回を語る前に、軽くストーリーだけ説明します。
主人公の天才中学生である高嶺清麿は、日々退屈な毎日を目的なく過ごしていました。そこに突然現れる魔物の子、ガッシュベルと不思議な本。清麿とガッシュは魔界の王を決定する闘いに選ばれ、魔界とは別世界の地球を舞台に様々な魔物と死闘を繰り広げます。時には仲間と協力し、困難を乗り越えていく姿は感動できます。
さて、最終回付近では主人公の清麿とガッシュベルが、魔界全てを無に返そうとするクリアノートが立ちはだかります。圧倒的な強さを誇るクリアに対し、ガッシュは自身の最大のライバルであるブラゴという魔物と協力することで、何とかクリアを倒すことができます。ひとときの平安を手に入れたガッシュとブラゴ…しかしこの闘いはたった一人の王を決める闘い。勿論、どちらが勝つにせよ魔物と人間は離れ離れになってしまいます。最終巻では清麿の中学卒業のシーンがありますが、清麿にとってはずっと一緒にいたガッシュとの別れの時ともなります。涙無しでは読めないシーンです。
最終話、ガッシュとブラゴの死闘はガッシュの勝利で幕を閉じます。魔界の大会主催者は清麿に、今までの闘いが辛いものなら、記憶を全て消しさらに求めるだけの財産を渡すと言います。しかし清麿はなんの迷いもなくその提案を断ります。ガッシュと過ごした時間を何よりの財産とした清麿…こうしてガッシュと清麿の長い闘いは幕を閉じました。
数ヶ月後、魔界から清麿宛に手紙が届きます。魔界の王となったガッシュは、自身がどう過ごしているかなどを手紙にし、いつかまた魔界から清麿に会いに行くと約束をします。きっといつか出会える日が来るでしょうね。
ガッシュベルの最終話はこんな感じです。やはり何より思い出深いのは、清麿の中学卒業シーン。清麿にとっては必ず来るガッシュとの別れの方が辛いものだったのでしょう。『今こそ別れめ、さらば友よ』という歌のシーンと共に、清麿とガッシュが号泣してしまうシーンは思わずもらい泣きしてしまいます。
是非一度読んで頂きたい作品です。