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ジャンプ部屋ブログ

1994年頃から捨ててないジャンプで何かをしたいです。

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銀の匙-Silver Spoon12巻/感想&あらすじ・八軒が会社設立のために本格始動を開始するのですが、自分の目指す理想と現実のギャップに…(ネタバレ注意)。 #マンガ

寄稿 少年サンデー

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銀の匙〜Silver Spoon 12巻

いよいよ八軒が会社設立のために本格始動を開始するのですが、自分の目指す理想と現実のギャップに苦悩し、また様々な難題が立ちはだかって先行きは不透明で暗中模索しています。それでも少しづつ努力を重ねて企画を具現化し、八軒は実績を兼ね備えた会社作りを目指していきます。

そんな中、一年前の八軒と同じような境遇で、親が公務員なのに一般入試を受け直して入学した、周りに惑わされずに自分の夢を追いかけ、馬の世話がしたかったという後輩も登場します。未だに名前が出てこないところを見ると、今後の展開に大きな影響を与えるキャラクターになるのかもしれません。
フランスへ海外短期留学した吉野、学校を去った駒場らは自らの夢を追いかけ、どんな事柄かは示されませんが、具体的で新たな自分の道を歩み始めるようです。
この漫画は、農業の直面している過酷な現状や、厳しい情勢、自然気候との折り合い、新たな農業経営や飼育管理などのシビアな問題を、笑いを交えながら展開させ、毎回とても興味深く購読しています。
あまりにも身近過ぎ、当たり前に考えがちな「食」というテーマで、自分が生きるということは他の生命を「いただいて」いるのだということ、あらゆる動物は生きる為に他の生命の犠牲のうえに成り立っているものなのだということを、改めて思い知らされます。チーズを作る際に、屠殺した子牛から取ったレンネットという酵素を使用するのだということなどは、この漫画で初めて知りました。
他にもあまり目にすることのない現在の農業経営形態や、飼育管理方法など興味深い場面が随所に所見出来ます。この漫画を読んだ後に、テレビ番組で現場を見て納得したことも有りました。
今回の巻でも、後半にジャガイモの品種の紹介場面がありますが、笑える絵柄やコマ運びの中、的確に品種の特徴が語られ、その多種多様さには驚かされました。
登場するキャラクター達も等身大で個性が生かされ、それぞれが色々な悩みや苦しみ、悲しみを胸にしつつ、それでも前向きに進もうとする姿勢には、毎回大いに共感させられます。
後継者不足や管理問題など、ただの問題提起だけで終わってしまい、根本的で具体性のある解決策を提示しないまま、散漫な展開の挙句に空中分解しがちな難しい主題に真っ向から挑んだ本作品は、その方向性を考えて示唆する貴重な作品だと思います。
一応の着地点を含めて今後どのような展開になるのか、とても楽しみです。