感想
主人公は魔界の王子様であり、容姿端麗、成績優秀な悪魔さくら紅次郎。女性に大人気な彼は人間界に留学するために高校生になりすまします。人間界に来たからには人間の魂を奪ってこなくてはなりません。
そんな彼が天真爛漫で明るい性格の女の子、小梅田花に出会い、少しずつ心を動かされていく、というラブストーリーです。すごく綺麗で見やすく、そのなのに繊細なタッチのイラストと、その名の通り容姿端麗な主人公のビジュアルにはメロメロになってしまう女性が多いんじゃないかと思います。
これは完全に個人的なことですが、一巻の一番最初のページで主人公が来ていた悪魔の耳のついたパーカーのようなアウターが知り合いのDJさんもイベントの時に着ていてなんとなく親近感でした。第一巻の時点でかなり花にときめいているのでこれで本人は自覚なしという設定は苦しすぎるんじゃないかと思います。
しかも、こういうラブストーリーにありがちなドキドキするときめき感を「動悸」とか言っていますし、この心臓になんらかの疾患があるのではないかと考える少女マンガの主人公の流行は正直どうなんだと思います。
そんなに生活習慣病が深刻化しているんでしょうか。雨の日に、一緒に傘に入って手が触れてしまった瞬間にわーっとなってしまうのはなんだか素敵だなと感じました。