感想
資産家の邦和と結婚した主人公の妃菜。しかし、結婚後に彼の治る見込みのない病に気がつき、あっという間に亡くなってしまい、親子ほど年が離れていたいうこともあり、彼の親族たちから白い目で見られ、悲しみに暮れていました。夫の遺言に従い彼の遺した「QueensCafe」を相続することになります。
そのカフェは夜だけ開店する、3人のギャルソンが切り盛りする喫茶店だったのです。カレンダーを見つけた主人公が、夫との闘病生活を思い出すというシーンには少しグッときました。彼女にも人生が続くという考えがあったのならば、年老いた夫は考えることも多かったろうなと思いました。
3人のイケメンが切り盛りする~というのがこの作品の一番のウリだと思うのですが、性格にクセがないのであまり盛り上がりにかけます。女性オーナーにしてはちょっと抜けているところが多すぎて経営をしていくのには向いてないなと思いましたが、よく考えてみると完全な素人なんですよね、当然です。亡き夫がどういった考えで彼女を3人と同じ建物の中で暮らさせようとしたのかわかりませんが、もう少し心の傷をいやしてから恋愛とかしなよと思ってしまいます。
唯一よかったんじゃないかと思う点は、主人公は妊娠していなかったということじゃないかなと思います。どう考えてもこの状況で子育ては出来ないと思います。でも資産家の夫の莫大な遺産があるなら一人くらいいてもよかったんでしょうか。なんにしろお金の管理はもう少しきちっとしてほしいと感じる作品でした。