感想
全く読んだことがなかったですが、小学生のときに高校生の親戚のお姉さんがもっていたことで存在は知っていました。かなり昔の作品だろうなと思っていましたが、1997年に第一話が発売されていたようなので想像よりも昔ですごくびっくりしました。
序盤、物語の舞台は桃源郷、かつてそこは人間と妖怪は共存する平和な世界でした。しかし、500年前になたくという戦う神様によって自我を失くされ、凶暴化させられてしまった妖怪たちが人間たちを襲い始めたのです。この事態を収束させようとした観世音菩薩が玄奘三蔵と孫悟空、さごじょう、猪八戒を連れ、西に向かうように命じ、彼ら4人はジープに乗って西に目指す旅が始まるというお話です。
ずっと謎だったのですが、三蔵法師に当たるひとがどう考えてもヤンキーにしか見えないし、いつもタバコを吸っているのでこの人は代役か何かなのかなと思っていましたが、やっぱり玄奘三蔵という人で金髪碧眼の飲酒喫煙ギャンブル好きのへんてこな法師でした。こういう生臭坊主みたいな、「聖職者がチャラい」というのは流行っていたのでしょうか。
今も女性向けソーシャルゲームで少しプレイボーイ的なお坊さんと危険な恋を楽しむ、みたいなのが広告に出ていましたが、風評被害もいいところのような気がしてならないです。この作品で一番印象に残ったことは、主要登場人物達のコスチュームがとっても細かくて綺麗に描かれていて丁寧ですごいと思いました。