ジャンプ部屋ブログ

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サロメ・感想&書評!挿絵のビアズリーの絵が見たくて購入しましたが(ネタバレ注意) #小説


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何度読んでも声に出して読みたい小説、サロメ

オスカー・ワイルド作、挿絵はオーブリー・ビアズリーという、最強のタッグで書かれた小説、サロメ。
もともと、挿絵のビアズリーの絵が見たくて購入しましたが、内容も非常に美しい言葉で書かれています。

もともと戯曲、激詩に近いものがあるため、一言でいうと、「声に出して読みたい小説」という感じです。
セリフまわしが戯曲やお芝居と同じであるため、読んでいてこの形式になれている人は内容ももちろん面白いですが、会話のセリフ回しにぐっとくるかと思います。

サロメのつんとした性格に、不思議な魅力を持つ男性ヨナカーン、サロメの父母、それぞれが濃いキャラクターであるのも読んでいてはっきりとわかりますし、なによりも、ダークな世界観が好きな方はすぐにはまってしまうだろうといった感じです。

いわば、「ゴシックの原型、ゴシックの小説」といった感じでしょうか。
黒い世界観、闇の世界観が好きで、尚且つ耽美なものに目がない、という人は、挿絵も素晴らしいですし、読んでみて損はないと思います。

また、最後の「お前の口に口付けしたよ」のクライマックスは、何度読んでも鳥肌が立ちますし、その最後を飾る挿絵は私の大好きな絵で、イギリスからわざわざイラストを取り寄せて飾っているほど気に入っているものです。