ちはやふる26巻 太一のかるた人生は?!
名人戦で周防名人が防衛を果たして幕を閉じた。翌日開催の高松宮杯で新と太一が対戦することになるところから始まる。高松宮杯というのは実際にも存在する大会で、かるたをする人からすれば身近な大会でもある。その4回戦で二人は対戦し、新が勝ち切る。その後新は優勝することとなる。ここで負けた太一は様子がおかしくなる。
瑞沢高校をはじめとするみんなが太一を励まそうと頑張っているところにはじーんときてしまう。千早はおそらく新が好きなのである。太一が千早に振り向いてもらうには新に勝たないといけないと思っているのではないだろうか。
太一杯については、このような特別企画のような大会があると、競技者は案外燃えるのであの楽しそうな描写は感情移入がしやすく楽しい気持ちになった。
最後の札が黒く見えるという描写は上手いと思った。自分が見えなくて、どうしていいのかわからなくなってしまったときは、札がよく分からなくなることはよくある。この描写のおかげで太一がどんな感情なのか伝わり、心配だという感情が生まれた。それと同時に、もしこのようにかるた界から去ろうとする人がいれば本当に悲しい気持ちになるということを改めて実感した。周りにも、退いた人がいたが何か、仲間を失うような穴が開いた感情になったのを思い出した。この状態で、26巻が終わってしまったので、続きが気になるというか、もどかしい気持ちになった。