ジャンプ部屋ブログ

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映画感想レビュー「ひるね姫:神山健治監督の最新作」評価ネタバレ注意・夢の中で起こった出来事が現実世界にまで影響を及ぼしてしまうという斬新な設定。 #MOVIE


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『ひるね姫』は脚本で全てが台無しになった

神山健治監督の最新作『ひるね姫』。評判としては可もなく不可もなくといった感じだったので、隙間時間に軽い気持ちで見てきました。岡山県の倉敷市周辺が舞台というだけあって、昔懐かしさを感じる町並みが丁寧に書き起こされていて、背景は非常に良く描かれていました。

主人公が子供の時に父親から聞かされていた物語が夢の世界で展開され、しかも夢の中で起こった出来事が現実世界にまで影響を及ぼしてしまうという斬新な設定は「う~ん」と唸らされるものがありました。ただ、問題なのは脚本でした。現実世界で起きているシリアスなシーンや父親と娘の関係性の秘密に関わる部分を、夢の世界でのファンタジー的な描写で済ませるのは納得いきません。

特に、主人公と祖父が再会を遂げ、祖父の地位を狙った悪臣が本性を現すという現実世界の場面から、急に夢の世界のファンタジー的な世界に入ってしまうというラストに至るまでのシーンには絶句しました。そもそも眠った先の夢の世界が現実世界に影響するという設定だったのですから、主人公は祖父と話している最中に急に眠ってしまったことになります。

こんなことはいくら何でもありえません。このほかにも脚本へのツッコミどころが多く、設定や絵柄は良かったのに、脚本が全て潰してしまった感じです。もう少ししっかりとした脚本を練るべきだったと思います。