ジャンプ部屋ブログ

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感想・書評「高原のフーダニット:有栖川有栖」ネタバレ注意・1冊に三篇。「オノコロ島ラプソディ」「ミステリ夢十夜」です(レビュー)。 #読書


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「高原のフーダニット」 有栖川有栖

ミステリーの名手、有栖川有栖の初めての中編集です。1冊に三篇入っています。
「オノコロ島ラプソディ」「ミステリ夢十夜」「高原のフーダニット」です。
「オノコロ島ラプソディ」は、ちょっと仕掛けが強引な気がしますが、まぁ気軽に楽しめばよいのでしょう。
「ミステリ夢十夜」は、「こんな夢を見た」で始まる短編の集まりとも言えます。どれもひねりの効いた良くできた短編の集まりで、集まると大きなテーマが浮かび上がるようになっており、手の込んだ作品です。
「高原のフーダニット」は、典型的なミステリーで、じっくり丁寧に読み込んでいれば、犯人を推量することができますが、一度読んだだけではやはり難しいです。
犯人がわかった後にまた読み返すと、あちこちに伏線が張られているのがわかります。ミステリー初心者には、おすすめの作品集です。
私が一番好きなのは、本の題名になっている「高原のフーダニット」です。フーダニットとは、「Who dun it」のことです。