ジャンプ部屋ブログ

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なんくる姉さん2巻「さりげない社会風刺を織り交ぜた緩い漫画」【感想ネタバレ注意!あらすじ】。 #COMIC


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久米田康治原作、ヤス絵『なんくる姉さん』2巻。さりげない社会風刺を織り交ぜた緩い漫画。

肩の力を抜いて読める軽い漫画ですが、さりげなく社会風刺が織り交ぜられるバランスが好みです。
フリーター主人公の面倒を見てくれる「なんくる姉さん」の、マイペースさに彩られるドタバタ劇が続きます。主人公は振り回されっぱなしで、例えば突然千葉県内の季節はずれの海水浴場に連れ出されたが、主人公は沖縄だと思い込み、日々の悩みを忘れられたと満足げ。いつもぼんやりしているように見えても、確固たるしたたかさを備えた頼もしい姉さんの魅力が描写されています。ゆるい雰囲気に呑まれた主人公の様子から、姉さんの癒しの力が伺えました。
その他、映画「君の名は。」やスマホゲーム「ポケモンGO」など、少し前に勢いに乗って流行した時事ネタが満載。そもそも息の長い流行とも言えないため、今読むと「1年前の現象なのに、意外にも懐かしい」と思えます。例えば「○○してみた」という動画を投稿したが、本人が力を入れた割には大して閲覧されていないのはよくあること。それを揶揄する描写は、昨今のユーチューバーの流行への皮肉です。パロディにはブラックさを加えて描写するのを忘れない時事ネタの展開は、やはり久米田康治氏の原作だからこそなせる技といえるでしょう。

なんくる姉さん(2) (ヤンマガKCスペシャル)