寄稿をいただきました。
獠さんに本気で恋をしていました。当時わたしは小学生でしたが、連載を読んだ次の日は授業中ぼんやりしてしまい、恋煩いのような状態になっていました最初は、少年漫画とは思えないくらいきれいな絵に惹かれました。
北条先生の絵はとても繊細で美しく、美女ばかり登場するのですが、女のわたしでもほれぼれするくらい綺麗なのです。そして、ハンサムなのに普段は三枚目な獠さんが、いざとなるともうめちゃくちゃかっこいいのです。
獠さん以外の人たちも、みんな個性的で魅力的で、大好きでした。最終回を読み終わったあとなど、獠さんたちの時間は止まってしまったのに自分の生活は続いていくのかと思うと悲しくて、まるで失恋した時のような喪失感を味わったものです。
辛い過去を背負いながら、強く優しくたくましい獠さんは、大人になった今でも永遠にわたしの心の恋人です。