寄稿を頂きました。
スラムダンク
数あるバスケットマンガの中で、間違いなくトップに君臨するであろう「スラムダンク」。
連載当初は、ヤンキーや恋愛の要素を取り入れていたが、人気が高まるにつれて、純粋にバスケットの話だけでイケると踏んだ井上雄彦先生。
その決断は正しかった。
しかも、スポーツマンガにありがちな必殺技(ギャラクティカ・・・、エンペラー・・・)など使用せず、あくまでもリアルなスポーツとして描かれているのに、これが実に面白い。
(高校生がこんなことできるか~?という場面は多々ありますが。)
他の作品でもよくあることですが、連載が進むにつれてメキメキと画力が上がってゆく井上先生。
特に、筋肉の描き方がハンパない!
マンガなのにマンガじゃないように思えてしまう筋肉の描き方は、その後の「バガボンド」でも進化を続けています。
ある回では、一切セリフをシャットアウトした「サイレントマンガ」も試みる。
そんなことができるのも、圧倒的な画力の成せる技ですね。
あまりにも内容が濃いため、物語はたった半年足らずしか描かれていないという驚愕の事実!
いやぁ~、潔いにもほどがありますって、井上先生!