寄稿頂きました。
サンジとバラティエ編、「クソお世話になりました!」
今も昔も、私が一番好きなキャラはサンジです。
初登場のバラティエ編でゾロに言った「簡単だろ!野望捨てるくらい!」というセリフ。これが仲間になる前のサンジを凄く的確に表していると思います。ゼフに受けた恩を返すために、自分の野望であるオールブルーは諦める、それが自分が決めた生き方だとサンジは考えていました。
そんな中、野望のためなら命をも捨てる、という姿勢でサンジの心を動かしたルフィとゾロの戦い。揺れるサンジの心が表情や心情から読み取れて、心が熱くなります。
また、最後の最後にサンジの背中を押した、ゼフやバラティエメンバーの一芝居。普段仲は悪くとも、お互い本当に信頼し合える仲間だったのだろうと感動しました。ゼフは、自分の夢のためにサンジが自分の野望を捨てることを、是としていなかったのです。ゼフとサンジの関係を見ていると、お互い素直になれない親子のようだと思います。親は子の夢の成就を願うもの。親孝行のつもりで自分の野望を捨てようとしていたサンジは、麦わらの一味に加わることで、初めて本当の意味での孝行息子になれたのではないでしょうか。