ジャンプ部屋ブログ

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ネタバレ注意!らんま1/2/最終回感想&あらすじ・許嫁という存在に憧れた人も多いはずです…。


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【らんま1/2】許嫁という存在に憧れた人も多いはずです

小学3年生の頃、私が生まれて初めて買ってもらった単行本、そして全巻揃えたのが高橋留美子作の「らんま1/2」でした。中国のある泉の呪いによって水をかぶると女に、お湯をかけると男に戻る青年が主人公のバトルあり、ラブありのギャグ漫画です。

その主人公・乱馬(らんま)とヒロイン・あかね、彼らの親同士が決めた「許嫁」という関係にとても憧れました。婚約者、ではなく許嫁という言い回しも現実的なような非現実的なような心地に浸らしてくれました。ツンデレ、ケンカップルなんて言葉もまだない時代でしたが、この二人の距離が話をおうごとに近づき、互いがかけがえのない存在になっていくのをドキドキしながら見守っていました。あくまで少年漫画でしたので、今どきのようなキラキラしたような絵でもありませんでしたが、とても読みやすいタッチだった事も引き込まれた要因の一つかもしれません。話は基本的に1話毎に完結する漫画でしたが、最終回に向けて一つの物語が始まります。

乱馬や仲間達に呪いをかけた泉が枯れる、という事件を機に強大な敵との戦いが始まります。その話の最中、あかねは命の危機にさらされてしまいます。その時に乱馬がやっと自分の気持ちに気づき、あかねに告白をするのですが、読みながら「やっと言った」とイチ読者としても1話からまるで友のように見守ってきた主人公に笑みがこぼれました。ああ、これでやっと二人はくっつくのか、と思った矢先の二人の祝言。これは当時の単行本の表紙でもあるのですが、二人がタキシードとウェディングドレスを着ているのです。乱馬とあかねは16歳、小学生にとってはとても大人で、それでもそう遠くない未来の年代に自分を重ね、心ときめきました。ただ、そこはギャグマンガのお約束、祝言はキャラ達によって滅茶苦茶になり、結局はおあずけ、という流れに。そしてそれからの話は「延長戦―」という言葉で締めくくられ、あとは読者のご想像にお任せ、のような形で終了しました。

今、思い返しても続きを是非読みたいと思う完結漫画はらんま1/2が断然トップです。が、読者としてファンとして、きっちりと綺麗に作者の思う最終回を見せられるよりも、残りのキャラの人生は読み手次第とした作者の粋なはからいは素晴らしいと思います。