人の愛し方を教えてくれる最終回でした。「海皇紀・川原正敏作」
当時、離婚問題で半ば人間不信に陥り、疲れきっていた心に、「愛」を思い出させてくれた作品でした。
「人を愛する」ことは、言葉では理解できます。でも、その「深さ」と「強さ」は想像できません。
そのどちらも、兼ね備えた主人公の「ファン・ガンマ・ビゼン」(後にファンと呼びます)は、本当に魅力的な人物です。
その、主人公の「ファン」を愛した女性達が、ファンへの愛を語る場面が、疲れきった自分自身の心に直接響いて、思わず涙が出そうになりました。
自分自身を振り返って、そんなにも人から愛されたこと、また愛したことがあっただろうか?と思わず自問自答し、離婚問題でもめている自分が、とても恥ずかしくなった事を覚えています。
ファンのように人を愛せていたら、もっと幸せをみんなに分けられたのでは?と、考えさせられました。
「愛」と「勇気」と「信頼」が人と人との関り合いの基本だということを、心から実感したと同時に、願わくば自分自身もこんな風に生きていけたら、どんなに幸せだろうかと、実感させられました。
作品中でも「海皇紀」と言う一つの物語の締めくくりとして、書かれていますが、実際に最終回にふさわしい終わり方だと思いました。