ローゼンメイデン 10巻(最終巻)
ローゼンメイデンの最終巻。
今度こそこれで本当に終わってしまったのだなぁとちょっと寂しい気持ちです。
前の出版社でのローゼンメイデンがすごく中途半端に、まるで打ち切りのように終わってしまって、当時ものすごく衝撃を受けたものでしたが、でも、こうやってきれいに終わって本当によかった。
9巻までは、なんとなく、今まで読み続けた意地で続きを読んでいた感じでした。シナリオの進むペースが遅いし、抽象的で分かりにくい。しかも、大好きな雛苺がほとんど出て来ない(笑)! 本当には楽しめていなかったと思います。
でも、10巻を最後まで読んだらそれがきれいにまとまった。ちゃんと今まで読み続けてきたローゼンメイデンとして完結しました。シナリオ的な感動よりも、応援し続けた作品がきちんとした終わりを迎えられたというのが大きいのかなぁと思います。
敵キャラとして登場した雪華綺晶も最後には報われたように描写されていて本当によかった。あの子も、性格こそ狂気じみていたけど、綺麗でかわいかったから。
物語だけを取るとちょっとイマイチだけど、ちょっとだけホラーでとても美しい世界観と、何よりキャラクターが魅力的すぎるよい作品でした。感慨深いです。