ジャンプ部屋ブログ

1994年頃から捨ててないジャンプで何かをしたいです。

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魚喃キリコ短編集全1巻感想&あらすじ・少しだけビターな人生を味わう女の子の話です…ネタバレ注意。 #マンガ


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感想

  • 魚喃キリコ

青く硬くて瑞々しい若い女の子たちより少しだけビターな人生を味わう女の子の話です。魚喃さんの他の作品とリンクしている話もあって、読み終わってから読むとまた面白いです。この作品を読み終わると、女の子って本当は恋をしたり誰かを愛したりするとけもののようになるんだなあと思います。

さながらあいのけものとでもいいましょうか、野性的で乱暴でうまくいかずに様々なものにおいていかれてしまう可哀想な生き物に見えます。魚喃さんは、どんな恋愛をしてこんな痛々しくて愛しい作品を描いているのでしょうか。こんなにも苦しくて切ないのに、虚無感や絶望感が感じられず実際に起こったことではないのに、ただ口の中でずっと残っている味の無いガムみたいなあの大人の恋独特の嫌な感じが伝わってきます。何度も恋をして何度も失敗して涙を流して「愛を××と呼ぶ」なんてかっこつけても結局身にならないことばかりなのにどうしてまた恋をしてしまうんでしょうか。南瓜とマヨネーズの関連話があるのですが私はそれが一番嫌いで一番印象に残っています。遊ばれて浮気されてしかも子供ができて堕胎までしてしまう主人公、簡単におろせという男。2人とも自分ことしか頭になくてすごく腹が立ちます。ですが結局「二番目に好きな人」は「一番愛している人」になるので人は一歩ずつ成長するんだ、と勇気をもらえました。