一言感想
努力と根性溢れるエースを目指す男の高校野球。
面白いところ。
主人公・沢村栄純(さわむらえいじゅん)が、東京の野球強豪校・青道高校でエースを目指すお話です。
何といっても、沢村のキャラクターが面白くてたまらないです。
素直なアホなのですが、チームや仲間に真っ直ぐで一本気の通った男らしい性格ですごく良い味をだしております。
そんな沢村は、中学時代は廃校の決まっているまったくの無名弱小校でピッチャーをしていたのですが、そこで投げたある一球を青道のスカウト高島に見初められ、とりあえず見学に行くことになります。
そこで、仲間を罵倒するプロ入り決定の東さんに、仲間をとても大切にする沢村は腹を立てて全力で喧嘩を売って勝負することになるのですが、そこでキャッチャー御幸に才能を引っ張り出され三振とるところは鳥肌ものです。
絵の勢いや迫力も良いです。
そんな真剣な野球の勝負とは真逆の、アホ丸出しの沢村ならでわのギャグシーンも面白いです。
中学最後の試合、闘魂注入ということで、相手校に力いっぱいのビンタを審判含む合計12発をビターンと打ち込んだところは本当に声出して笑いました。
ここは沢村のアホさと真っ直ぐさと人間性を詰め込んだシーンだと思っています。
好きなエピソード。
何より仲間を大切にする沢村は、青道を見学して以来、そこでした野球が忘れられなくなります。
それでも、自分は地元で今まで一緒にやってきた仲間と野球をすると言い張るのですが、仲間や家族に背中を押され青道に進学することを決めます。
見送りの日、仲間たちの言った本音や応援の言葉、沢村の仲間の代表として甲子園に行かなければと言うシーンは泣けます。
仲間の絆ってすごいな、いいな、という感じで胸にぐっときます。