」で便利でお安く。魔法騎士レイアース第１部。様々な意味での初めてを体験した作品かもしれない。
私は「なかよし」で育ったので、この作品もリアルタイムで読んでいました。
最初は「悪者にさらわれたお姫様を救う」という王道な展開だったのに、実はお姫様はさらわれたのではなく、自分を殺してもらうために違う世界の人間を呼んだのです、という事実には驚きました。
お姫様は異世界全てを愛する役目を担っていたけど、ある人を好きになってしまい、全てを愛することができなくなってしまった。
お姫様の役目は異世界そのものに影響をもたらしていて、全てを愛せなくなってしまったお姫様は異世界にとって危険な存在になってしまった。
お姫様は殺されることも自殺することもできないけど、唯一許されたのが違う世界の人間に殺されることだった。
当時は幼くてよくわからなかったけど、成長した現在、助けるべきお姫様を殺さねばならないなんて展開はとても衝撃的だったと思います。
この作品は第２部があって、そちらはハッピーエンドで終わったけど、第１部は本当にびっくりでした。こんなバッドエンドは中々ありません。
現在ならありうるかもしれませんが、当時は「トゥルーエンド」とか「メリーバッドエンド」とか結末の種類なんて少なかったはず。
実は連載初期から完結まで追いかけた作品って少なくて、思えばこれが初めて完結まで付き合った作品かもしれません。
あと単行本を買ったり、漫画原作のゲームを購入したり…色々な初めてを体験しました。
