感想
主人公は19歳の男の子、阿美健一郎。元彼女に刺されて死んでしまいますが、目を覚ましたのはなんと橋の下。しかも体が冷たく手首は脈打ちません。どうしようと途方に暮れ、とぼとぼと歩いているとカタリナとノラという少女2人と出会います。このノラという少女は実はリビンデッド、つまりゾンビで、健一郎も自分がゾンビになったのだと気付かされます。
カタリナという少女の方はゾンビを研究している科学者で、男性が苦手なために健一郎を女装させます。出会いがなんだかへんてこでそれが面白いなと思いました。普通の物語と違うところはこの主人公、ちょっと臆病でおどおどした感じに見えたのにものすごい女たらしで、最低なことも結構していたりしてもしもし被害者だとしたら殺されて当然だなと思います。ただそういう男だと知らずに近づいた女も悪いし、男の方ももてているという事実を最大限に利用しているだけで、結婚で浮気だと犯罪ですが、口約束での交際なんかなんの法的義務もないし好きなだけ好きなことすればいいんじゃないかなとも思ってしまいました。それで未来どう転ぶかなんかその人の運ややり方によって良くも悪くもなるから女たらしだから必ずバチが当たるわけではないですし。設定として、人肉を欲しないゾンビはいいと思います。