感想
人魚好きな女子高生若狭乙見は人魚の受け入れが盛んな町で暮らしていました。主人公はチョウチンアンコウの人魚のアンコさんで、若狭は彼女のことが大好きなんです。絵の感じは和やかですごくカワイイです!それにシンプルで綺麗な構図が読みやすくて、登場人物たちのかわいさが引き立っています。あとアンコさんのふわんふわんとしたちょうちんが、夜寝る前に便利だったりしてうらやましいなと思いました。
「波打ち際のむろみさん」のような感じかなと思ったのですが同じ人魚コメディでもこんなに違うんだなと感じました。全体的にすっごくほんわかとしていて、素直に面白いなと思います。タッチがシンプルだとどこかさびしいような、切ない感じになってしまうことが多いのですがそんなこともなく、ゆったりとした空気が白い空白の部分に流れているようで素敵だと思いました。アンコさんの髪の毛の色が作品の感じとしっくりマッチしています。人魚の彼女たちは普段2足歩行なのですが、一度魚の形になるとアンコさんの独特なにゅるりとした肢体がリアルでかっこいいです。少しずつ登場キャラが増えていくのですが、それぞれの種族の性質にあった性格をしていたりするのでそこがこの作品の一番いいところだと思います。