ジャンプ部屋ブログ

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零崎双識の人間試験・全5巻(原作:西尾維新・作画:シオミヤイルカ)感想&あらすじ・主人公の無桐伊織は高校生。ずっと逃げ続けるという人生を…ネタバレ注意。 #マンガ


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感想

「悪」についてのお話。主人公の無桐伊織は高校生。しかし今の今までずっと逃げ続けるという人生を送ってきました。なにかに「追いつかれてしまう、すべてが変わってしまう」という追われるような恐ろしい脅迫概念のようなものに17年間捕らわれ続けてきたそうです。

ある日、いつもの通学路でうつろな目をした男性にこう言われます「貴様、ゼロザキイチゾクの者だな?」なんだかよくわからないまま男たちに絡まれる主人公、するとそこへ黒髪でメガネ、長身の男が助けてくれます。なんとか学校にたどりつき、その放課後、友人の少年慈恩に命を狙われ、もう「死んでもいい」と思って目をつむった瞬間、死んでいたのは慈恩の方でした。

物語が進んでいくうちに段々と主人公の女の子が歪んでいき、それもその殺人という行為に対してとても気持ちがいいと罪悪感なしで思っているところが怖かったです。西尾維新という原作者の漫画版のようですが、文章で読んだらもっと背筋が凍るように怖いのだろうなと思いました。

おばけや怪物的なよくわからないものに対する殺されるかもという怖さも恐ろしいですが、人間のうちにある、理性で止めている部分の怖さ、サイコな感じが本当にぞっとします。主人公のキレのある動きも怖さを引き立たせ、その臆病そうな性格と裏腹になんのためらいなく刺殺していく様はまさに純粋な「悪」だなと思いました。