一言感想
- 原作/金成陽三郎 漫画/さとうふみや
- 自分の無実をはらすため事件解決へ挑む。
- 金田一少年の事件簿・12~14巻・金田一少年の殺人
面白いところ。
金田一一と幼馴染の七瀬美雪は、以前に事件で知り合ったフリーライター・いつき陽介らに暗号解読を依頼され、作家・橘の誕生日パーティーに訪れます。
そこで、橘五柳(たちばなごりゅう)の女性への度重なるセクハラ行為に加え、美雪にまで手を出され、一は制裁のため橘のヅラをとり喧嘩になるのですが…。
なんとその橘が殺害され、殺害現場に一が居合わせたため逮捕されます。
当然一は無実ではあるのですが、それを証明するため逃走し、明智率いる警察から逃げ回りながら事件解決に向かいます。
重大な事件の小説を発表するノンフィクション作家という、いかにも被害者になりそうな橘と一が揉め始めた時点で、ちょっと雲行き怪しいのでは…?と思っていたのですが、まさか容疑者になるとは思わずびっくりしました。
パーティーに居合わせた人たちから証言を集めるたびに、一の行く先々で殺人が起きるので、これはこの後捕まらずに無事に解決できるのかどうか、緊迫感がすごかったです。
丁度、逃亡生活の最中に美雪の誕生日だったのですが、危険を省みずお祝いをしてあげた場面ではうるっときました。
幼馴染の絆って良いなあとトキメキます。
美雪やいつきさんたちの協力を得て、何とか真相にたどり着いたトリックには驚きとそんな手があるのかと感心・感動がありました。
犯人の気持ちや行動を考えると、それも切ないし悲しい話で胸がいっぱいになる話でした。