一言感想
- 原作/金成陽三郎 漫画/さとうふみや
- 正体不明の亡霊兵士の謎に挑みます。
面白いところ。
金田一一は、幼馴染の七瀬美雪ら同級生と共に旅行に行き、ひょんなことから無人島に訪れることになりました。
そこでは、地元では戦死した亡霊兵士が出るといわれている「墓場島」という曰くつきの場所でした。
地元民の平嶋さんが島に向かう途中から顔を真っ青にしているので、絶対ヤバイところだとは思っていましたが、防空壕の中で人骨を発見から外に脱出して銃を突きつけられる流れで、開始早々ドキドキ感MAXになりました。
その後の一のマヌケな行動が面白すぎて恐怖感は薄れましたが、その後そこで出会ったサバイバルチームの一集団が爆弾で死去という衝撃の場面。
今までも事件簿では気味悪い殺害はありましたが、この話ほどヒエーッといいたくなるお話はありませんでした…。
それからも殺人が起こるのですが、全員にアリバイがあり増々亡霊犯人説が濃厚になる中、ほんの少しの違和感を手掛かりに遂に一が謎を解明したときは恐怖がなくなるのと驚きでいっぱいでした。
まずは檜山と森下が犯人であったことにびっくりしました。
極端に仲が悪くいがみ合っている描写が多々あったので、まさかこの2人が…と言ったような感じでした。
実は恋人同士で辛い悲しい過去を共に背負っていて、この話の全てが家族や村の恨みを晴らすためだったのかと思うと…。
檜山が最後まで、2人は知り合いではないし犯人は自分ひとりと罪を背負って死んだ場面や、その意思を汲んで口では悪態をつきながら涙する森下の姿には涙なくして読めませんでした
壮絶な過去からずっと2人支えあってきて、こんな形でしかいられなかったのかなと思うと何とも言えない気持ちです。