アニメ・シリアルエクスペリメンツレインの衝撃。 今でも見るべき
この作品はちょうどエヴァンゲリオンが流行っていた時の作品ですが、エヴァと一緒で未来の日本を舞台にした作品です。
明るい未来とかじゃなくて、サイバー社会の闇を描いたような作品で、登場人物の影とかがデジタル的というか独特の雰囲気を持っていたんですよね。
作品内でもNHKで昔やっていたような、コンピュータ技術の特集番組みたいな語りが入ったり・・・と、将来の日本でおきる問題をサイバーパンク的に描いた部分があって、今みると「なるほどこんな予言をしたかったのか!」って思う部分も・・・・
極めつけは最初は明るい主人公だけど、だんだんと話が進むにつれて、主人公の別人格がどんどん姿を現すようになりますし主人格の方も急にコンピューターを使いこなせるようになって部屋にとんでもない設備をつくっちゃったり・・・
主人公の出生や家庭の秘密なんかも(途中から家族も友人もだんだん怪しくなっていくけれど)明らかになっていくんですが、最後の結末はホントに見る人の予想を超えた展開でした。
暗くて陰鬱な感じもしますが、1990年代後半ののコンピュータマニアが制作にかかわったアニメだけあって現代人にこそ見ていただきたい隠れた名作です。