MONSTER 浦沢直樹さんの独特の世界観がたまらない!
主人公はドクターテンマという医師。幼少期の残酷な生い立ちとトラウマから、ヨハンという怪物、殺人鬼になってしまった青年を絡めて描いています。
最終回はなんと言っても事の発端になってしまった双子の母親が登場します。特に珍しくはありませんが、最終回は読者の価値観や捉え方に任せるといった感じの終わり方で、なんとも言えない、人によっては出る結論や捉え方が違ってくるであろう作品です。
不完全燃焼で終わってしまって、終わり方に納得がいかなかったであろう方も多いはずです。
個人的にはとても好きなマンガです。
復讐の為に自分を怪物にした母親を殺しに行ったのか、はたまた自分に付けられた本当の名前を聞きに行ったのか、最後は病室にヨハンの姿はありませんでした。
ただただ名前が欲しかった、誰かに本当の名前で呼んで欲しかった、自分にはそう見えてなりませんでした。
本当に独特の世界観で21世紀少年の作者でもあります。様々な人間模様を絡めて描かれている作品で色々なことを考えさせらます。
どんな人間でも人に必要とされなかったり、最初に貰うはずだった父や母からの無償の愛が無いと、駄目なんだなと個人的に思いました。
ただこのヨハンという青年がすごい天才なんですよね。人の心の隙間に入り込むというか、特に犯罪者のそれは顕著でした。心のどこかに闇を抱えた人間の方がヨハンに心酔しやすい、取り込まれやすい、といった印象を受けました。
ドクターテンマは青年期に出逢ったヨハンを見て、危険を感じ、自らヨハンを探し出して殺しに行く旅に出ます。
皮肉な事に一度は瀕死の状態のヨハンを奇跡的な手術で救ってしまうんですね。
個人的な見解としては、気づくのに遅いことなんかないということですね。人間は失敗をしてそこから学習出来る生き物です。
間違えたらやり直せばいいんです。一歩一歩踏みしめてこれと思った道を大切な仲間たちと一緒に。一人じゃ駄目ですね。周りの人がいるから生きていけるんです。
そんな当たり前の事を感じた作品でした。
様々な年代の人が楽しめる作品ですが、内容はサスペンス、人間ドラマ、といった感じで好みは分かれると思います。
是非一度手に取っていただきたいです。どっぷりハマれますよ!!
ありがとう寄稿。
1つ1つの短編に少しずつ繋がりがあり、読み進めていく内に「あ、この人がここにも」といったワクワクも感じられることができます。
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