」で便利でお安く。「君に届け」29巻 椎名軽穂・著
いよいよ受験本番を迎えたみんなの中で、一足早くあやねが合格を手にしました。春からは東京で新しい生活が始まるんですね。進学先就職先を地元で見つけるのが難しいほどの田舎町で暮らしている高校生にとっては、18歳という年は人生の大きな節目になるんだなぁとしみじみ感じました。
そして、あやねがピン先生に告白するべく家にまで乗り込んでいく展開は、意外だったのでびっくりしました。あやねの性格からして黙って卒業するのではないかと予想していましたが、これまでで一番幼く見えた一生懸命で必死な姿はすごく可愛らしかったです。髪をおろしたピン先生は、別人かと思うほどかっこいいですね。もうこのマンガはとにかく善人しか出てこないので、読んでいると心が浄化されるような気持ちになれます。
卒業式で立派に答辞を読み上げた爽子の姿には、胸打たれるものがありました。陰ながらあやねと爽子の背中をそっと押した高橋さんには、拍手をおくりたいです。どこまでもひたすら爽やかな風早くんが本当に眩しくて、これぞ青春という卒業式を見られて大満足でした。
