3月のライオン(9巻)/羽海野チカ ひなたの高校受験
前の巻は対局が多めだったのに対して、今回は三月町の面々がメインだったように思います。
個人的にはあかり・ひなた・モモの三姉妹をはじめとしたこのパートが好きなのでとても嬉しかったです。
私が気になったのは、やはりひなたのいじめ問題でした。
いじめられた側はずっとトラウマが残るものだけれど、いじめた側は全く罪の意識がないんですよね。
そして、この話題は5巻からずっと描かれ続けているところにいじめ問題の解決の難しさを感じました。
そんな中、ひなたの高校受験が始まります。
懐かしかったのが、ひなたが苦戦していた数学の証明問題。
私も文系だったので、必死こいて勉強していたのを思い出しました(笑)
そして、あかりお手製の甘やかしうどん!
3月のライオンにはおいしそうな食べ物がたくさん出てきますが、受験勉強中にこんなのが出てきたらたまったもんじゃないですね!
天ぷらとおあげが乗ったうどんってめっちゃカロリー高そうだけど...でも一度は食べてみたいです(笑)
それにしても、零とひなたはいじめの件以降グッと距離が近づいたように思います。
それまで何が正しくて何が正しくなかったかを決められなかった零は、いじめに遭っても自分の信念を曲げなかったひなたの強さに、光を見出したんですよね。
だからこそ、本気で彼女を守ろう、助けようと思ったんだと思います。
そしてひなたもまた、零のことをずっとそばにいてくれる存在として認識している。
いじめの件、そして一緒に受験勉強を経験したことで2人の絆はより強いものになったんだと思いました。
ひなたが気になっている髙橋君は高知の高校へ行ってしまうことが決まったし、今後2人の関係が恋に発展したりするのでしょうか?
零とひなたの関係が気になった9巻でした。