言語学者で大学で講師をつとめている主人公の女性が若年性アルツハイマー病と診断され、その診断について、まず本人が認めることが出来ずに苦しむ様子がせつなくてとてもよく描かれていました。
そして、家族に悟られまいと努力をしていましたが、もうこれ以上は隠せないと言わんばかりに、夫に涙ながらに打ち明けるシーンは胸がつまりました。そこから、だんだん家族も彼女の病気を受け入れていきますが、家族性のアルツハイマー病ということで、子供たちのなかにも、検査を受ける子供と検査を受けない子供がいることもリアルで、本当に実話をもとにした映画なのだなと思いました。もし、自分も若年性アルツハイマー病だと診断されたら、こんな風に受け入れられるだろうかと自問自答しながら見ました。