いつも店に出てきびきびと働く志のぶを見慣れていたせいか、学園祭で一喜一憂するのを見て、そういえばまだ高校生だったのね~と思ってしまいました。女子高の学園祭って私立の学校ならきっと華やかなんでしょうね。
美術部という若干地味なところにスポットを当てていたのも私は好みでした。それにしても、石を砕いて絵の具のように使うという手法は耳にしたことがありますが、光る石をそのまま絵に埋め込むというのもなかなかに斬新ですね。始めは三沢先生のことを胡散臭い目で見ていたのに、あっという間に絵の魅力に取りつかれていた志のぶには笑いました。でも、芸術的なものを眺めているだけで楽しいという気持ちはよく分かります。
そして、乃和の本音が分かってけっこう人間らしくていいとは思いましたが、顕定にどうやら恋愛感情を抱いているようでもやもやします。顕定は志のぶがストーカーと対峙した時に手が震えていたのを見て、思ったよりずっと志のぶを大切に思っているのかなと感じましたが、それにしても感情の読めない人ですね。次巻は、虎徹についての話が進展してくれることを期待したいです。