世界でも類まれなる「長寿国」となった日本は、高齢者が若い世代よりも老ける傾向にあります。
昔と思うと元気な高齢者が増えており、定年後も働き続けている人や趣味を持ってハリのある毎日を過ごしている人も多くなっています。
また、核家族化が進んだこともあり、近年では恒例のご夫婦のみで生活されている方もたくさんいるので、住んでいる地域によっては車が生活の必需品になっていることもあるでしょう。
しかし、一般的には年齢を重ねるにつれて集中力を継続するのが難しかったり、注意も散漫になりがちです。
高齢者向けの講習などはあるものの、実際のところは免許を取り上げるまでの事態にはなっていないのが現状です。
街中を車で走っていると「危ないな」と感じる運転をしている高齢者も多く見かけます。
時折、「ひやり」とすることもあり、池袋で起きた事故も他人事ではありません。
しかし、若し、自分の両親が高齢であっても車を必要とする生活をしていたら無理やり取り上げることはできない気がします。
事故を起こしてしまった加害者の男性も、混雑した電車やバスを利用することができない体の痛みを抱えていたと書かれていました。
それぞれの抱えている事情がある中で、誰しもが起こしてしまうかもしれない交通事故をみて、40代の私も気を付けなければいけないと感じました。
車は便利な反面で、人を死に追い込む可能性もある恐ろしい乗り物であることを認知しておくべきです。
それと同時に、高齢者が生きやすい世の中を作り出すことも、若い世代がやるべきことの一つなのだと思いました。