一言感想
迷い揺れながらも大切な人達を守るために戦う事を決意する巻
面白いところ。
今回は主人公のカズキが精神的にも身体的にも強くなる巻です。特訓中なのでカズキの出番はそこまででもないですが、その代わり斗貴子さんがついにカズキ達の学校に編入してきたり、過去のエピソードが垣間見えたりします。他にも戦士長が登場したり、100年前の事件に関わる敵が現れたりとカズキとしても物語としてもターニングポイントなる重要な巻だと思います。
好きなところ。
「偽善」という言葉の意味をはっきりさせてくれた巻でもあります。2巻で死なせたくないと言いながらパピヨンを殺さなければならなかった時、「偽善者」と言われたことをずっと悩んでいたカズキ。そのカズキに戦士長が「善でも悪でも最後まで貫き通した信念に偽りなどない」と言った言葉にすごく感動しました。
好きなキャラ。
3巻から登場する戦士長・キャプテンブラボーが好きです。斗貴子さんが所属するチームのリーダーで鉄壁のガードを誇るシルバースキンという武装連金を使います。そして敵を倒すのは鍛え上げた己の体という熱さ。なのに言動はボケるも多く、面白さと格好よさが両方あるキャラだと思います。
好きなエピソード。
ついに斗貴子さんが学校へ編入する事になった時、顔の大きな傷と人を寄せ付けない雰囲気にクラス中が険悪な雰囲気になっていました。クール系の転校生にはよくあるシーンですがそれを良い意味で壊してくれたのがカズキと仲間達。カズキ達の知り合いであると分かったとたん今までの雰囲気は一転に質問攻めに。斗貴子さんは戸惑っていましたが、暗くなり過ぎないのが和月さんらしくて好きです。
おすすめ。
カズキの成長があったり、物語の核心となるラスボスの存在がほのめかされたり、序章は終わり本格的なストーリーに突入したといった印象です。ここからがもっと面白くなると思います。