ファイアパンチ 第1巻 作者:藤本タツキ 氷に覆われた世界の復讐劇
生まれながらに奇跡を使える「祝福者」と呼ばれる存在がいる世界。
「氷の魔女」と呼ばれる祝福者によって世界は雪に覆われました。
そんななか再生能力を持つアグニとルナの兄妹は身寄りがない中で老人ばかりの村で穏やかに暮らしています。
ただ普通と違うのは高い再生能力を生かして、自らの肉を村人に食料として与えていることでした。
ある日、ベヘルドルグという国の兵士たちが補給のために村にやってきます。
そのとき、村で人肉を食べていることが発覚したことで、兵士の中にいた炎を生み出す祝福者により村は住人ごと焼き払われます。
ただし、アグニだけはその高い再生能力により死なず、かといって炎も消えかったため生き地獄を味わうことになります。
それでも村と妹の敵をとるため、炎の祝福者、ドマを殺すために旅に出ます。
強力な再生能力というのは主人公としてわりとある設定ですが、攻撃のほうが仇の放った能力に由来しているのが面白いです。
第1巻において出てくる人間すべてにまったく余裕がないのが終末世界らしくていいですね。
現状としては世界どころかベヘルドルグという国自体がどういったものかよくわかっていませんが。今後の展開に期待です。