アニメ「フランダースの犬」で世の中の理不尽さを学びました。
「パトラッシュ、疲れたろう。僕も疲れたんだ・・・」
何で?ネロはこんなに頑張ってきたじゃない。ひどいよ~と泣きまくったのがこのアニメです。
他のアニメの様に、貧しくても苦しくても頑張れば何とかなる、ハッピーになれる、形勢逆転だ~とは限らないと教えてくれたのがこのアニメでした。
ひとしきり泣いた後、何だか不思議な感覚を胸に覚えました。
才能があり、こんなに良い子が何故大人社会の都合でいじめられ、貧しいまま亡くなっていくんだろう。物語の終りはハッピーでないの?と。
大人になってようやく解ったその不思議な感覚が「世の中は理不尽なことばかりだ」ということでした。
金がモノを言う、才能があっても、チャンスに恵まれない。努力しても認められない。要領のいい奴は大した努力をしなくてもいい思いをする。
ステファンではなく、ネロの絵が選ばれていたら、そこまで深く考えることをしなかったかもしれないと思いますが、子供なりに理不尽さを感じたアニメでした。