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ONE PIECE 尾田栄一郎
いまや国民的人気漫画となったONE PIECE。連載当初から読んでいるが、やはり1話目から惹きつけられるものがあった作品だ。海賊モンキー・D・ルフィ（通称麦わらのルフィ）がひとつないの大秘宝を手に入れ、海賊王になるべく仲間と共にグランドラインと呼ばれる海を渡ってゆく海洋ロマン物語で、いわば王道少年漫画である。ジャンプ3大原則とも言われる「友情・努力・勝利」そのすべてを取り入れ、かつ内容もわかりやすい。
もちろん「正義と悪とは何か」のような問いを投げかけられ、考えさせられるエピソードもあるのだが、基本的に小難しいことはない。いい意味で何も考えずに読める作品だと思っている。
しかし、この作品は未だ明かされていない謎が多いのも事実であり、それを考察することが私は好きだ。ひとつなぎの大秘宝とはいったい何なのか？最後の島ラフテルとは？Dの一族とは何なのか？
それらが解明されるのはおそらく、最終回近くになるだろう。それまでの道のりがどれほどの長さになるのかは、一読者には分かりようのないことだが、とにかくそのときまで楽しみに待っていようと思う。きっと、尾田先生ならこちらの予想がつかない展開を考え、我々を驚かせてくれるに違いない。
