9月26日。先日お亡くなりになった女優の樹木希林さんを密着取材したドキュメンタリー番組でした。
不思議な存在感で何ともいえない独特のたたずまいの樹木さんのことは、昔からずっと好きでした。私が一番最後に見た出演作は「そして父になる」でしたが、主人公の妻の母親という役柄がぴったりでとても印象に残っています。若い頃はケンカばかりで仕事はすぐになくなると思っていた、と言っておられたのが少し意外に感じました。確かにはっきりものを言う人だな、とは思いましたが、一貫して穏やかな口調を崩さないというイメージが強くあります。
ユニークな人でありながら、鋭い感性は晩年までまったく衰えておらず、気負いなく生きるという姿がこの時代には眩しく見えるのかもしれないと思いました。ご冥福をお祈りします。