寄稿頂きました。
enigma【エニグマ】
タイトルが入力しづらい文字なので、アルファベットで割愛。
エニグマはジャンプで1年ほど連載されてたSFミステリーです。
私は連載当時に読んでいたわけではなく、単行本で存在を知りました。ジャンプはアンケート主義なので、当時の読者には好まれなかったのでしょう。しかし、ものすごく面白くてわくわくするストーリーです。
最近、心理ゲームや脱出ゲームが流行り始めましたが、このエニグマはその脱出ゲームを題材にした作品です。登場人物達は、不思議な能力をそれぞれ持っています。その能力を使って、謎を解き、脱出するというのが始まりです。
今でも連載が続いていれば、その後展開は能力を使って、問題を解決していくものだったと思います。しかし、最初の脱出から、だんだん明らかになっていくであろう謎が一気に解決してしまうのです。
全部で3部構成になっていて、その最後のストーリーはよく分からない、腑に落ちない内容でした。
最後のストーリーでは、参加者関係者の記憶が書き換えられ、平和な日常が始まります。その異常に、主人公は気付き、原因の修正に動き出します。と、ここで主人公は一旦ログアウトし、参加者関係者目線に移ります。そこからはアニメでいう総集編のような進み方をし、全員が元の記憶を取り戻し、終わりました。この話は果たして必要だったのか。そんな終わりでした。
能力だったり、舞台が学園だったり、キャラ構成はオーソドックスだったり。他のマンガとはあまり変わりません。どうして人気がなかったのか不思議でたまらない作品です。きっと今連載していたら、確実に人気な作品になったでしょう。