ワールドトリガー第80話「レプリカ③」(葦原大介) 最初から最後まで思わず目頭が熱くなりました!
前回は空閑と三輪が攻撃体勢にはいったところで終わりましたが、今週は修のピンチから始まりましたね。トリガーを解除して生身になっていた修が敵からの攻撃を受けてしまい、前々から話に出ていた修が死ぬかもしれないという迅の予知に繋がってしまうんじゃないかとひやひやです。
今度こそダメかと思ったところでレプリカから「投げろ、オサム」という一言がくるのですが、このあたりの修の表情に非常にぐっときました。今までこんなにも必死な表情を浮かべるシーンがワールドトリガーにあったでしょうか。トリオン体という設定がある以上、他の漫画と比べるとやや緊張感に欠け、死を感じることもあまりなかったのですが、このときの修の表情からはすごく”生”を感じました。これぞ少年漫画だなという熱い展開です。
レプリカの最期のシーンにも心を動かされました。モブキャラクターや、敵の死を仄めかす描写はこれまでにもありましたが、味方側の重要なキャラクターが死ぬような描写は初めてではないでしょうか。レプリカはトリオン兵なので人間ではありませんが、これで最期かもしれないと思うとなんとも言えない気持ちになりました。第一話の巻頭カラーにもいるキャラクターですし、ぜひ復活してほしいです。いつかサブタイトルにレプリカ④がくることを期待しています。
今週で大規模侵攻編は一通り終わりましたが、次回は今週の続き……というよりは少し時間が経ったところ(例えば、修が目覚めるシーンからスタートなど)から始まるんじゃないかなと予想しています。
今回は今までの細かな伏線回収もたくさんありました。緻密に練りこまれた伏線がワールドトリガーの好きなところでもあるので、そういうところも含め、いつも以上に読み応えがありました。次回までの一週間が長いなあ……。