一言感想
- 原作/金成陽三郎 漫画/さとうふみや
不気味さ漂うちょっとホラーテイストな殺人事件です。
面白いところ。
金田一一と七瀬美雪は、明智警視の誘いで賞金2億と城の権利を手に入れる、バルト城ミステリーナイトに参加することになります。
外観の不気味さにも不穏な感じですが、入って早々、衛兵や魔女部屋で拷問されている蝋人形があり非常に不気味でした。
しかし更には、有名な心理学者、小説家たちが参加しているのですが、参加者全員分のそっくりの蝋人形が…。
そこから蝋人形がナイフや杭を刺されたり、まったく同じ形で殺人が行われていって、恐怖感が半端なかったです。
参加者の中に確実に訳ありな人が殺されていきますが、被害者たちの関係性もわからず、中々トリックの糸口も見つからず、読んでいるわたしも考え込んだりヤキモキしてしまいました。
まさかの明智さんにも因縁のある話のようで、犯人疑惑や殺されたのでは?という場面が出てきたときにはヒヤヒヤしました。
トリックがわかったときには、今まで出ていたヒントの意味や出来事を思い浮かべて面白くて大興奮です。
過去に起こった大きな事件のこと、被害者たちと犯人の関係や、犯人の心境には複雑な気持ちですが、犯人の辛い過去や事件の幕の引き方にはドラマチックなものを感じました。
大金の関わる怖さと、悪いことってするもんじゃないなと思いました。