「まじかる☆タルるートくん」は私が愛した漫画の一つです。その主人公のタルるートは魔法使いでありながらドジや失敗を繰り返す、また胴長短足のその姿はおよそヒーローにはほど遠い存在でした。しかし、その存在は誰からも愛されるもので、私もそのキャラクターにとても癒されていました。
そもそもタルるートは、自分が魔法使いだということをかくしていました。それがばれてしまうのも、タルるート自身がうっかり「僕は魔法使い」とみんなにしゃべってしまったでした。そのうっかりさは、他の魔法使いが最後に涙ながら自分の存在を打ち明けて、みんなの前から去っていき最終回を迎えるという、魔法使いを扱う漫画の王道からはほど遠いものでした。でも、タルるートはうっかりと自分の存在を話してしまうのは、そのキャラクターからは自然であったと思います。だからこそ、その後もみんなに受け入れられたのでしょう。そのような愛されキャラのタルるートは、私は大好きでした。