フランス・パリのノートルダム大聖堂で起きた大規模火災で、大聖堂内にスプリンクラーが設置されていなかったことが判明したと、伝えられています。
そして、歴史的建造物なのに、火災事故に対して無防備などと報じられています。が、私自身はその考えとは一致しません。何故なら、私、火災保険の査定を業務として数多くの火災事故の現場を調査してきましたが、スプリンクラー等の設備は作動してしまうとさらに水濡れや汚損等の被害が加わります。被害だけをみれば却って拡大してしまうケースが多いからです。これを機に、歴史的建造物のような建物や設備についてのスプリンクラー等設備については相当に見直しをしていく必要があると考えます。そのスタートとして欲しいと思います。