感想
はじめにこの作品の題名を見たときになぜハツカネズミ?と思っていましたが洋んでいるうちにとっても秀逸な題名だとわかり本当に驚きました。物語の舞台は、「優秀な人間を育てるための国が資金援助をして設立された」とされる私立蒼崚学園。でも実はこの学校は鳴沢製薬という会社が管理し、米軍基地領内にあるため一般人はこの学園の存在すら知りません。
製薬会社が管理しているのは実か主人公たちを新薬の臨床試験をさせるためで、色盲、色弱、アルビノなどが登場します。読み進めていくと、段々生徒たちに人権がないような扱いをされていくような描写が増えていくので正直胸糞が悪いです。ヒロインである氷夏桐子という少女の扱いが特に顕著で、5歳のころに一度脱走に成功した彼女は今まで彼女は一般の男性である椰という人物に親代わりに育てられていたのですが、警察に補導され、学園に連れ戻されていしまいます。
そしてまた脱走を試みるのですがつかまり、記憶をかき乱されてしまいます。軽く怒りを覚えるくらいぞんざいな扱いです。いくら製薬会社だからといって意識が混濁するくらいの薬品投与をしていいと思っているのでしょうか。腹が立ちます。この学園についてですが、「優秀な人材を育てる」とうたっている割にはとてもレトロな教室や机だと思います。
女子生徒の制服が少し変わっているのですが、かっちりとしていて動きやすそうにみえるので素直にああこれいいなと思いました。調理師だった時代に着用していた服に似ていると思いました。