「それでも世界は美しい」16巻 椎名橙・著
さらわれてしまったニケですが、やっぱり転んでもタダでは起きないというか、肝が据わっていていざという時には必ず根性を見せますね。その芯の強さはさすがだなと感じました。
でもそんなニケ以上に力を発揮したのはガルタですね。ニケのためなら自分の命をかけることなど迷わないという覚悟がありました。ニケに忠誠を誓ったガルタが言ったセリフ「剣は心に」には思わず泣きそうになりましたが、作法を無視して抱きつくオチはニケらしくて微笑ましかったです。
そして、自分でニケを救出に行くため、不在時の影武者探しに奔走するリヴィウスがなかなか面白かったです。結局、ニールが街で偶然に見つけた女の子ミーナに白羽の矢が立ったようですが、実はリヴィウスと何らかの血縁関係があるのではないかと疑ってしまいました。女装したリヴィウスと瓜二つな上に瞳の色が同じとはいえ、考えすぎでしょうか。
16巻まで続いているもののニールのロマンス話はまだ一度も無いので、ミーナと恋仲になったらいいのになと思いました。