ジョジョの奇妙な冒険に出てくるジョジョの敵役のディオです。圧倒的な悪でありながら、悪を引きつける魔力があるキャラクターです。悪役なのにカッコよいというキャラクターは、当時のジャンプの連載漫画の中では、ディオが初めてではないでしょうか。
ジョジョの生涯の敵だけではなく、ジョジョの子孫とまで戦うというしぶとさ。さらに死んだ後も色々な形でジョジョ達と相対する敵に影響を与え続けるという圧倒的な影響力に魅かれます。この漫画の主人公は、ジョナサン・ジョースターから続く子孫たちなのですが、本当の主役はディオなのではないかと思わせるほどです。その魅力は、何と言っても圧倒的な強さにあります。そして、自分が生き延びてやるという強い意志については、ジョナサン・ジョースターの肉体を乗っ取ってでも生き長らえる場面でもよく分かります。悪人を魅了する悪のカリスマとして強烈なキャラクターであり、かつ悪のヒーローとして、個人的には大好きでした。