」で便利でお安く。男を磨く道場とでも言い表すしかない謎の学校、その名は男塾。その全塾生の頂点に立つ男、それが大豪院邪鬼です。このように言うと主人公のように思えますが、最強にして最大の脇役です。その登場シーンを見た人は、きっと通常の精神状態ではいられなかったはずです。
今まで読んでいたこの漫画は人間の話ではなかったんだと思わざるをえない圧倒的巨大さなのです。特撮巨大ヒーローと人間を見ているようでした。その大豪院邪鬼に主人公たちが戦いを挑むわけです。どう考えても勝てるわけありません。
案の定、主人公の仲間の一人、富樫が邪鬼に指一本で負けてしまいます。主人公たちはこのまま引き下がりません。主人公剣桃太郎との対戦となるんですが、ここで作者宮下あきら先生の謎の大マジックが炸裂します。あの巨大な大豪院邪鬼が少し背の高い大男に変わっているんです。漫画読者全員が突っ込みを入れていたのではないでしょうか。
その戦いは主人公が勝利するわけですが、その後は主人公が心から尊敬し信頼できる仲間となっていきます。その格好よさが、たまらないんです。主人公に一度負けてからの強さはまるで鬼神の如くです。その圧倒的強さと登場シーンの圧倒的巨大さ、何十年経っても決して忘れないでしょう。
